ターミナルサービス Easy Print プリンタドライバ に泣かされる。

泣かされまくりです。
Windows Server 2008 のターミナルサービスでは、「Easy Print プリンタドライバ」というやり方に変わったようです。ターミナルサービスサーバへログインすると、クライアントのプリンタが
「リダイレクトされたxxxx(xxxxはクライアントに設定されているプリンタ名)」
という風にプリンタが「表示」されます。「表示」というのは、これまでのようにサーバにクライアントのプリンタが自動作成されるわけではないようで、サーバにプリンタドライバを用意しておく必要もなくなりました。


で、今回泣かされたのは、なぜか私のクライアントからアクセスした場合は、この「リダイレクトされた・・・」がすべてちゃんと作成されるのですが、他のクライアントだと「全く作成されない」、「1、2つ作成されるが、他は作られない」といった問題が発生しました。どうやらクライアントの状況によって、「リダイレクトされたプリンタ」が作成されるかどうかが変わってくるようです。そうは言っても、クライアントに設定してあるプリンタはすべて作成されなければ話しになりません。少なくとも「既定(デフォルト)のプリンタ」ぐらいは絶対作成してもらわないと。「なぜなんだー」といろいろと調べていると、下記の情報を読んで気づきました。


Microsoft TechNet 『ターミナル サービスの印刷機能』

ターミナル サービス Easy Print プリンタ ドライバを使用するには、クライアントで次の両方が実行されている必要があります。
・リモート デスクトップ接続(RDC)6.1
Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 1(SP1)以降

ん? あ、このふたつが揃ってないといけないのか。先ほど、ちゃんと「リダイレクトされたプリンタ」が作成されなかったクライアントはこの2つが満たされていませんでした。何も考えず、どんどんWindows Updateを適用してくれていればいいんだけど、そうではなかった。


RDC6.1 については、Windows XP SP3 が入っていれば、それに含まれているので大丈夫ですが、「XP SP3が出たけど、SP3を適用したらセキュリティツールとか動かなくなるかもしれないから、しばらく入れないで」という会社からのお達しが出ていた(だいぶ前に)せいもあって、XP SP2止まりのクライアントが多い。そういうクライアントに対しては、ダウンロードセンターからRDC6.1だけをダウンロードして個別にインストール。.NET Framework 3.0 SP1についても個別にインストール。


これでうまく「リダイレクトされたプリンタ」がすべて作成されました。


ただ、RDC6.1 が適用できない Windows 2000 はもう使えない(アクセスはできても印刷できない)ということになるんですかねぇ。
RDC6.1 と .NET Framework 3.0 SP1 をWindows Server 2008 ターミナルサービスを使用するクライアントにばら撒かないといけないなあ。それはそれでやり方を考えないといけない。


※私のクライアントで最初からうまくいったのは、会社の言うことを聞かずにどんどん新しいサービスパックやパッチを当てているからです。


○ Easy Print プリンタドライバの機能自体は、いままでターミナルサービス(CitrixのXenApp、Pressentation Server使用)でのプリンタトラブルを知ってる身からすると、非常に楽です。とても簡単でよいと思います。普通にプリンタの印刷の設定(たとえば両面印刷)もできるしね。