嬉しい

入社から仕事を教えてもらい、会社の中でも一番親しくしてもらっていた一人である外注さんと、たまたま二人で昼食を食べに行った時に、届けを出した事を伝えた。
「えー、だめだよ。届けを撤回しろよー。困るよー」って言ってもらえた。
そう言ってもらえて、嬉しかった。


この外注さんにはとても感謝している。一番感謝していると言ってもいい。会社の正社員の人たちよりも多くの「SEとしての仕事」を教えてもらった。お陰で、うちの正社員の方々の仕事ぶりが、どんだけいい加減か、よくわかった。いつまでも不具合や不良案件の発生が繰り返されるはずだ。彼と一緒にした仕事で、開発したシステムはほぼ安定稼働していて、あまりの安定稼働ぶりにお客さんとご無沙汰になることが多い。顧客との関係も良好だ。


とは言え、彼は、会社からすれば「外注さん」。今は、彼(外注さんなのに)と顧客との厚い信頼関係があって、顧客や顧客担当の営業が彼との契約続行を後押ししているが、現状の会社からすれば真っ先に切りたい人だろう。
彼は「会社から、もう契約しないって話しが何回も挙がってて、次はどこの仕事に行こうかって(彼の所属しているグループの人たち)と相談してたんだよねー。たぶん、もうすぐだろうな。でも、俺もいなくなって、Tensorくんも届けを出したとすると、あそこ(顧客)のシステムは誰が面倒見るんだろうね?誰もわからないよね?まあ、あそこの顧客はうちの会社から離れていくんだろうねー。」と話していた。
私も「そうやって顧客がだんだん離れていって、(会社が)痛い目を見ればいいんですよ。」と言った。
本当にそう思うから。