今日の読み終わり

戸塚洋二:著 立花隆:編 『がんと闘った科学者の記録』
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がんと闘った科学者の記録

がんと闘った科学者の記録



この本は、戸塚洋二先生が癌の闘病生活中に綴ったブログの内容を、立花隆氏が編集したものです。前に読んだ『戸塚教授の「科学入門」』(id:Tensor:20081130)は、ブログの中の「科学入門」部分を掲載したものであるのに対して、この本はそれ以外、特に癌の闘病記録や人生・宗教観について書かれた内容をメインに掲載されています。


自分の闘病記録を詳細につけられていることもそうだし、何しろ自分の癌をちゃんとデータ分析して考察しているところが、「さすが実験屋(物理学の中でも実験を主にやっている方)さんだ!」と思いました。私は過去に理論屋と呼べないような理論屋でしたが、たしかに、自分自身のいろんなデータを集めてグラフ化してみたりして分析してみたくなるんですよね。そして、その分析結果を説明してみたくなるのです。体重を毎日記録してグラフにしたり、歩数計で歩数を記録したりするのはそういうところからきています。


もし癌が見つかって、もう手がつけられない、余命数ヶ月と宣告されたら、私はどういう行動にでるだろうか。戸塚先生のように冷静に振舞えるだろうか。(実際、本では伺えない「本の向こう側」ではどうだったかはわからないけども、本を読む限り冷静に振舞われているように感じました。)


これを読んで、日記をこまめにつけようと思いました。