今日の読み終わり

大槻義彦 『大槻教授の最終抗議』
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大槻教授の最終抗議 (集英社新書 467B)

大槻教授の最終抗議 (集英社新書 467B)



すぐ読めた。面白かった。
前半は著者が火の玉を研究するに至った過程や、著者も迷信に囚われていたことや、火の玉の「科学的な」研究について、後半はオカルト的思想を「科学である」として正当化して人を騙そうとしていることへの抗議、特に、占星術と血液型占いを「科学」として正当化しようとしている人への抗議です。
たしかにやめてほしいんですよね。朝のニュースの占いコーナーと電車の中でやってる占い番組。まったく信じてないけど。何の根拠もないのに、赤の他人から「今日のあなたの運勢はコレコレですよ。ラッキーアイテムは・・・」って言われたくない。しかも朝から。
疑似科学も嫌い。科学じゃないから。健康グッズなどにそういうものが多いけど、あたかも「科学的な根拠があります!」って謳うのはやめてほしい。たいてい無いから。「効果があるような(あったような)気分になります」って言うんだったいいけど。
あと、オカルトを崇拝する芸能人が「量子力学的なエネルギーで魂をどうとかこうとか」とか「相対論的な時空のゆがみで霊の世界がウンヌンカンヌン」って、あたかも「いま私、科学を語ってるんですよ!」って風なことをやってますが、あれもやめてほしい。ウソ言うのやめてほしいし、放送局も放送しないでほしい。そして「だったら、大学入って、ちゃんと物理学とか勉強してこい」と言いたい。


大槻教授は、私が大学に入学した年の大学祭(七夕祭だったかも)で、目玉イベントとして講演をしにきまして、物理学専攻だった私は講堂の前のほうに陣取って講演を聴いたのを思い出しました。山口大学の大学祭はイマイチ盛り上がりに欠けるのですが、このときの講演だけは講堂いっぱいに人が集まりました。まあ、山口に全国的な有名人が来るのも珍しいっていうのもありましたけど、なにせ、その半年前にオウムの事件があったばかりですから、そのときの大槻教授の講演にも熱が入っていました。

(まだ書くかも)