からっぽ

いま頭の中がからっぽです。
いや、何をどうしたらいいんだろう、どうすりゃ万事ウマくいくのか、考えてはいるな。そして、どーしてあの時、あんな事をしたんだろう?逆にこうすれば、また違った人生になってたんじゃないか?そんなことが次から次へと頭の中を駆け巡ります。いまの人生は自分にベストな道なのだろうか。もっと自分にフィットした道があるんじゃなかろうか・・・。出来ることなら、あの頃に戻って違う道を行ってみたい。こんな自分にはなってなかっただろうなあ。そっちの道を行った私は太ってるかな?もう結婚してるかな?友達沢山いるだろうか。東京に出てくることになっただろうか。人生やり直しがきくなら、やり直してみたい。
なんでSEになったんだっけ。SEなんていう、他人(他社)の悩み事に解(ソリューション)を見出す仕事に就いたんだろう。他人の悩み事を背負えるほど私には力がないのに。背負ったとたんにつぶれてしまった。お金が絡むと余計だ。心の風邪にかかっちゃった。もう一度。なんでSEになったんだっけ?就職活動では必ずしもSE志望じゃなかったはずだ。適性検査でもワースト10に入ってた。向かない職業だったはずだ。今の会社にも一番最初は「保守」志望だったはずだ。それが面接段階でSE志望に変わった。とにかく内定が欲しかった。それは「物理学の世界からの逃避」でもあった。博士課程に進まなかったのは、そのせいだ。ここで物理学の世界とどんな形でもいいから「体裁良く」縁を切りたかった。
また、もう一度。なんでSEになったんだっけ。よその会社のシステムを数ヶ月かけて設計・開発し、導入するときになってナンヤカンヤでトラブルが起こる。充分な打ち合わせの上でできたシステムを「こんなシステムいらない!」なんて、導入初日にお客さんに言われた。そのとき、いままでの開発期間を振り返って空しくなった。システム入れ替えって、喜ばれないよね。喜ばれない仕事をやっているのか。そして、SEって叱られることはあっても、ほめられることはまずない。出来て当たり前の感覚だから。一生懸命、納期に追われながら頑張っても、ほめられるのは仕事を取ってきた営業さん。営業からの無茶な仕事依頼をSEが何とか工数をヤリクリしながら作業を進める。工数なんて一切気にせずに、お客さんに喜ばれる仕事がしてみたい。職業選択を間違ったのかもしれないね。